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北九州シティ・オペラ公演「トスカ」G・P 2003年2月12日 九州厚生年金会館

<北九州シティ・オペラスタジオ>
昨年12月17日・18日、北九州シティ・オペラスタジオ始まって以来、13年の歳月を経て初のオペラ全幕公演が実現しました(演目;マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」解説付き原語上演、会場;北九州芸術劇場大ホール)。
オペラスタジオは、2年に1度のペースで「オペラハイライト」公演を行なってきた団体です。スタジオ公演が開催されない年の2年に1度は、北九州シティ・オペラ公演が開催されています。1993年より開催された演目は、「椿姫」「ドン・カルロ」「アイーダ」「ナブッコ」「トスカ」「仮面舞踏会」というグランドオペラばかりです。主役と指揮者はイタリア人を招聘、オーケストラは九州交響楽団、北九州シティ・オペラ管弦楽団ですから、1本のオペラ公演にかかる経費は何千万にもなります。人口約100万の地方都市でこのようなグランドオペラ公演がよく続いているものだと感心します。そのオペラ公演を影で支えてきた一関係者であるオペラスタジオは、10数年の下積みを経てようやく北九州シティ・オペラスタジオ主催による1本のオペラ公演を実現する事ができました。そしてオペラスタジオは、今年の10月には、北九州市主催による「子ども文化ふれあいフェスタ」で「ヘンゼルとグレーテル」を公演いたしますし、11月には「オペラハイライトコンサート」、2007年3月にはヴェルディ作曲「リゴレット」全幕公演予定です。
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大屋省子HP
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by musicvocal | 2006-01-11 17:05 | コンサート

イイヅカコスモスコモン主催「子どものためのドラマスクール」

イイヅカコスモスコモンの子どものための育成事業は、1995年に全国に先駆けて開始されて以来、各地に影響を及ぼしつつ最先端の実践を続けて第10期を迎えます。
ドラマスクールは、欧米のドラマ教育を基盤としており、感じる力や信じる力、コミュニケーションの力、そして表現する力を育成するものです。日常とは違った人間関係の中で新しい自分を発見し、異年齢の中での信頼関係と学び合いを体験し、さらに一つのドラマという芸術を、力を合わせて創る中で、伝え合い・磨き合う体験を深めて行きます。
本年度は、10周年を記念して、飯塚の町を取材して創作します。また、今回は、子どもだけでなくドラマ創作にチャレンジしてみたい大人も参加しての公演です。
このドラマスクールにおける私の主な役割は、子ども達の歌唱指導です。
伸び伸びとした開放的な声を出す方法として、私は、あえてじっと立ったまま行なう発声練習を止め、動作を伴った「わらべうた」を歌っています。この方法は、遊びながら歌うので、子ども達は本当に楽しそうに伸び伸びした声を出してくれます。「わらべうた」の中で、遊びのルールをきちっと教えます。動作でテンポが決まりますから、拍の感覚は動きと共に培えます。子ども達は厭きもせず、同じ歌で何度も遊びますから自然と歌を覚えてしまいます。そして音程とリズムを確認して楽譜にし、聴覚と視覚でそれらを記憶していきます。心の底から湧き出る思いを表現する訓練を行なっているドラマスクールの子ども達の歌には、圧倒されるものがあります。10年目を迎えてようやく音程も安定しハーモニーも綺麗になりました。月2回の活動で、しかも毎回歌の練習ができる訳ではない環境において、本当に素晴らしい歌を歌ってくれる子ども達にバンザイ!
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<2005年8月11~13日「子ども達創作によるドラマ挿入歌(第6期~9期)録音風景」(10周年記念CD制作のための)>
大屋省子HP
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by musicvocal | 2006-01-11 17:02 | ドラマスクール

イルディコー春期音楽セミナー

日本文化において、人々の日常生活の営みから生まれた民俗行事(例えば仕事、唄、お祭り等の季節の行事)は、必ず「うた」を伴っています。これらの「うた」を私達は民謡と言っています。民謡の中には「わらべうた」が成長したものも多く見られます。つまり、「わらべうた」は、この民俗行事に多いに関係していると考えられます。この伝承されてきた「わらべうた」を楽譜にする(音符やリズムで表す)事によって知的になり、それが音楽教育へと発展していきます。この民俗行事や日常生活の中で歌われる「民謡・子守唄」、「わらべうた」、そして「ソルフェージュ」「コーラス」をリンクさせた勉強会が「第3回 うたずき―わらべうた合宿―」です。
この勉強会が、2006年1月12~15日に神戸の六甲山YMCAで開催されました。
この合宿で私は、私が学んでいるトマティスメソードに基づいた発声法をわらべうたに生かす方法を紹介しました。そして、心臓音の鼓動を意識していただくための実演とワークを行いました。

佐賀コダーイ芸術教育研究所主催「第17回 イルディコー春期音楽セミナー」
2006年3月25~27日 佐賀大学菱の実会館で開催される音楽セミナー。
昨年の第16回セミナーに参加した感想を佐賀コダーイ芸術教育研究所通信「せんだんの木」に寄稿しましたので、紹介します。

♪ 第16回 春期音楽セミナーに参加して ♪
このセミナーは、4年がかりの4回シリーズで、ルネッサンス後期(パーセル、バッハ、ヘンデル)、ウィーン古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)、ドイツロマン派(シューベルト、シューマン、ブラームス)を取り上げた音楽理論の第3回目でした。
 私は、好き好んで大学生時代を10年間も過ごしたお陰で、その間、音楽史、和声、対位法などの音楽理論は、吐きそうになりながら、苦い思いで散々勉強させられました。ルネッサンス後期~古典派の歌曲とオペラにおいては、私が特に好んで演奏していた分野だったので、良く研究しましたが、ロマン派については、教養程度に勉強しただけの理論的知識しかなく、演奏に活かせるほどではありませんでしたから、今回のセミナーで再び勉強できる事を本当に楽しみにしていました。
 セミナーは、私の期待通りで、講師のイルディコー先生の深い音楽知識と理論に裏打ちされて表現される音楽、ピアノも堪能、歌も(低音の声で)素晴らしく歌われ、指揮も堪能!に感激しました。
私は、人間に与えられた能力には限りがあると信じていましたが、イルディコー先生においては、例外ではないか?!と思ったほどでした。
今回のセミナーは、まず、音楽史の説明から始まりました。その内容で、私が重要だと感じたのは、それまでの音楽は、作曲家=演奏家で、宮廷や教会社会という特定の世界のものであった事に対し、ロマン派時代の音楽は、民衆に広まり、作曲家と演奏家は分業され、商業文化としての音楽が確立されたという事です。
この時代の代表的な作曲家の一人であるシューベルトは、古典派のスタイルを基調に作曲法を展開し、シューマンは、ピアノ音楽を改革し、ブラームスは、20世紀の音楽(特にバルトーク等)に影響を与えたそうです。これらの事を踏まえた上で、3人の作曲家の代表作品(歌曲、ピアノ曲、交響曲など)の分析と解釈が行われました。それぞれの作曲家が好んで使用した和音進行や調性計画などを理論(視覚)と実践(実際に演奏し聴覚で確認する)の両面から教えていただきました。特に、印象的だったのが、ブラームスが合唱曲「O BONE JESU」に使用した技法、鏡のカノン、バロックの5度進行、主旋律の3度進行と対旋律の3度進行です。これらは、ブラームスがシュッツやバッハのポリフォニーを発見し作曲法に取り入れた結果だそうです。
 次回のセミナーは、ブラームスが影響を与えた20世紀の音楽に触れて下さるそうです。
 ロマン派の音楽研究だけでもこれほど膨大なのに、イルディコー先生の脳は、いったいどうなっているのでしょうか?
関心、感心、感動の3日間でした。
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<2005年9月4日「秋の初めのコンサート」 チロリアンホール(飯塚市)にて>
大屋省子HP
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by musicvocal | 2006-01-11 17:01 | わらべ歌